鎖連歌(読み)クサリレンガ

デジタル大辞泉 「鎖連歌」の意味・読み・例文・類語

くさり‐れんが【鎖連歌】

上の句長句)と下の句短句)を交互に詠み続けていく連歌。平安末期に短連歌から発展して長連歌となったころの呼び名。

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精選版 日本国語大辞典 「鎖連歌」の意味・読み・例文・類語

くさり‐れんが【鎖連歌】

〘名〙 上句下句とを交互に詠み続けていく連歌。院政時代に一句連歌(短連歌)から派生し、新古今時代以後には百韻(一巻一〇〇句)が規準となった。長連歌。
※今鏡(1170)八「君達参りては、くさりれんがなどいふ事、つねにせらるるに」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鎖連歌」の意味・わかりやすい解説

鎖連歌
くさりれんが

連歌の各句を長句と短句と交互に鎖のように連ねていく意味で,短連歌から長連歌へ移行しはじめた頃の長連歌の名称。『袋草紙』に出ている。現存作品としては『今鏡』『古今著聞集』などに一部分 (2~3句) がみられる。

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世界大百科事典(旧版)内の鎖連歌の言及

【日本】より

…日本の神話の中の時間は,その最も整理された形においてさえも,現在の継起――その無限の連続であった。 このような時間の概念は,鎖連歌にも典型的に表れている。日本人の発明したこの集団的詩作の遊戯は,13~14世紀ごろから社会の各層に流行し,ほとんど国民的芸能になった。…

※「鎖連歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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