鎮地祭(読み)ちんじさい

精選版 日本国語大辞典 「鎮地祭」の意味・読み・例文・類語

ちんじ‐さい チンヂ‥【鎮地祭】

〘名〙
工事に際し、地霊をしずめ、工事の無事を祈る祭。とこしずめのまつり地鎮祭
② 特に伊勢神宮で神殿造営前に、大宮地の神を鎮祀する神事

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鎮地祭の言及

【建築儀礼】より

… 日本の古い建築儀礼としては,《古事記》や《日本書紀》に記された新室楽(にいむろうたげ)や室寿(むろほぎ)があり,とくに《日本書紀》清寧紀にはそのときの祝詞と歌謡が記載されている。古代の伊勢神宮の造営では,山口祭(やまぐちまつり)(杣山(そまやま)の入口でその神をまつる儀式),木本祭(きのもとまつり)(正殿の忌柱を切るときの祭り),鎮地祭(ちんじさい)などが行われた。古代寺院の造営でも,基礎工事では鎮壇具を地中に埋めて安全を祈り,完成のときには造立供養(ぞうりゆうくよう)が行われた。…

※「鎮地祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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