鏡石神社(読み)かがみいしじんじや

日本歴史地名大系 「鏡石神社」の解説

鏡石神社
かがみいしじんじや

[現在地名]備前市八木山

八木山やきやま御影堂みかげどうに鎮座する。主神は火星照命、旧村社。神主八木家に伝わる寛文一〇年(一六七〇)の鏡石神社遷宮祝詞によると、明暦年中(一六五五―五八)池田光政熊沢蕃山に命じ、古くからあった鏡石明神を祖父池田輝政の神像を相殿神とする新しい神社として再建したという。「吉備温故秘録」は祭神を鏡石とし、これについて「岩の面方二間計、光り有りて物の影をうつす事鏡のごとき所一尺五六寸なり、中古故有りて少しはくもるといへども、今に光り明らかなり」と記す。これが本来の鏡石明神であろう。

八木文書の池田輝政宛行状・中村主殿助下札によると、慶長一七年(一六一二)八木山村仏師左衛門太郎浄慶は、輝政から親孝行を賞されて同村のうち田畠合せて五反四畝余を与えられ、諸役を免除されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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