長与(町)(読み)ながよ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「長与(町)」の意味・わかりやすい解説

長与(町)
ながよ

長崎県西彼杵郡(にしそのぎぐん)にある町。大村湾の南岸に位置し、南は長崎市に隣接する。1969年(昭和44)町制施行。町の中央部にあたる三根(みね)、吉無田(よしむた)、丸田(まるた)三郷の境界地点に、天文(てんぶん)年間(1532~1555)長与氏によって築城された中尾城跡がある。JR長崎本線が町内を南北に走るが、諫早(いさはや)―浦上(うらかみ)間にバイパス状の新線が敷設され、現在は支線的存在である。かつては長与川流域の米作を主とする農村であったが、昭和期に入ってミカン栽培が急増。一方、長崎市のベッドタウンとして、周辺丘陵上での住宅団地化が進み、人口が増加した。高田郷(こうだごう)には県立長崎高等技術専門校、単純温泉の道の尾温泉(みちのおおんせん)がある。面積28.73平方キロメートル、人口4万0780(2020)。

[石井泰義]


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