長手(読み)ナガテ

デジタル大辞泉 「長手」の意味・読み・例文・類語

なが‐て【長手】

長めなこと。また、長いもの。「長手盆」
長い道のり。ながち。
「君が行く道の―を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも」〈・三七二四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「長手」の意味・読み・例文・類語

なが‐て【長手】

〘名〙
① 長い道。遠い道。長途長路(ながじ)
万葉(8C後)一五・三七二四「君が行く道の奈我弖(ナガテ)を繰り畳(たた)ね焼きほろぼさむ天の火もがも」
② 長めなこと。長い方のこと。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「奥坐舗の長手の火鉢の傍に」

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世界大百科事典(旧版)内の長手の言及

【曲尺】より

…直角をだすための木工用の道具を古く中国では矩(く)といい,帯状の薄い金属板を直角に曲げた形に作ってあり,これに目盛をつけたものであり,かねざし,曲り尺ともいい,矩尺,鉄尺などとも書いた。長短2本の枝から成り,1尺2寸ないし1尺6寸程度の長さの長枝(ちようし)(長手(ながて))とその半分程度の長さの短枝(妻手(つまで))とから成り,幅は5分,厚さは2厘ないし3厘であり,古くは真鍮(しんちゆう)や鋼で,最近はステンレス鋼で作られる。適度の弾性をもたせるためその断面は一般に長方形ではない。…

※「長手」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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