長沢池遺跡(読み)ながさわのいけいせき

日本歴史地名大系 「長沢池遺跡」の解説

長沢池遺跡
ながさわのいけいせき

[現在地名]山口市大字鋳銭司

慶安年間(一六四八―五二)に構築された灌漑用水池である長沢池周辺は、花崗岩を基盤とする丘陵や、低平な洪積台地よりなるが、昭和三〇年(一九五五)この地より先土器時代と縄文時代や古墳時代の遺物が採集され、広範囲な遺物散布地であることが明らかになった。また池の周辺地域の今宿いまじゆく黒山くろやま河原こうら大原おおはらなどからも石鏃が発見されている。これらの遺跡は遺構の一部と遺物散布地が確認されただけで、まだ発掘調査は行われていない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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