長者山新羅神社(読み)ちようじやさんしんらじんじや

日本歴史地名大系 「長者山新羅神社」の解説

長者山新羅神社
ちようじやさんしんらじんじや

[現在地名]八戸市糠塚 長者山

長者山の山頂に位置する。祭神は新羅三郎源義光・素佐嗚尊などで、旧県社。藩政期は三社さんしや堂と称したが、明治初年新羅神社と改め、昭和五一年(一九七六)現社名となった。

八戸藩日記の元禄七年(一六九四)八月一三日条に「虚空蔵・新羅・愛宕三社御遷宮」、宝暦五年(一七五五)の堂林寺門間数改書上帳(常泉院文書)に「長者山三社御堂」とある。延宝六年(一六七八)十一日じゆういちにち町より虚空蔵菩薩を勧請したのが始まりで、天和三年(一六八三)に新羅大明神を勧請し、元禄七年虚空蔵・新羅・愛宕の三社を合祀し、正面に新羅、右に虚空蔵、左に愛宕を祀ったという(「八戸祠佐嘉志写」八戸市立図書館蔵)。当初虚空蔵を祀ったことから虚空蔵堂と称することもあり、後には新羅大明神などとも称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「長者山新羅神社」の解説

長者山新羅神社

青森県八戸市、長者山(ちょうじゃさん)山上に鎮座する神社。祭神は須佐嗚尊(すさのおのみこと)、新羅三郎源義光命(しんらさぶろうみなもとのよしみつのみこと)。2月に行われる「八戸えんぶり」の奉納舞、8月に行われるおがみ神社八戸神明宮との合同例祭、八戸三社大祭はいずれも国の重要無形民俗文化財。「八戸三社大祭の山車行事」はユネスコ無形文化遺産に登録されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android