長谷(長野県)(読み)はせ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「長谷(長野県)」の意味・わかりやすい解説

長谷(長野県)
はせ

長野県中南部、上伊那郡(かみいなぐん)にあった旧村名(長谷村(むら))。現在は伊那市の南東部を占める。旧長谷村は1959年(昭和34)美和(みわ)、伊那里の2村が合併して成立。2006年(平成18)伊那市に合併。旧村域は赤石山脈(南アルプス)と伊那山地に挟まれた赤石構造谷に沿う山村で、約97%は山林原野近世高遠(たかとお)藩領で、木材を年貢として納め、木地師(きじし)の集落も各地にあった。国道152号(秋葉(あきは)街道)が通じ、市野瀬(いちのせ)集落は街道筋のおもかげを残している。南アルプスを横断するスーパー林道も開通し、山梨県境の北沢峠には村営の北沢長衛(ちょうえ)小屋がある。三峰(みぶ)川には美和ダムがあり、人造湖の美和湖が出現した。

[小林寛義]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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