長音寺村(読み)ちようおんじむら

日本歴史地名大系 「長音寺村」の解説

長音寺村
ちようおんじむら

[現在地名]行橋市長音寺

草野くさの村の西に位置し、長峡ながお川中流域左岸の平野部に立地する。村名は往古潮音ちようおん寺という観音堂があったことに由来するという(京都郡誌)。もと草野村の内であったが、草野正八幡神社蔵の寛文九年(一六六九)の棟札に村名がみえ、同年までに分村していたと考えられる。元禄国絵図に村名がみえ、高一一五石余。郷村高帳では高一六七石余、うち新田高四石余。旧高旧領取調帳では高一六六石余。天保九年(一八三八)の巡見上使御答書(豊津藩歴史と風土)によれば、当村は寛政(一七八九―一八〇一)以前は道路の両側に家居が並んでいたが、しだいに衰退し寛政度の巡見使通行時には片側だけに人家を見ながら通行した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android