門馬村(読み)かどまむら

日本歴史地名大系 「門馬村」の解説

門馬村
かどまむら

[現在地名]川井村門馬

早池峰はやちね山の北麓、平津戸ひらつと村の南西に位置。閉伊街道が北寄りを通る。天文二年(一五三三)には新山しんざん大権現(早池峯神社)の別当妙泉院の開慶かいけい寺が置かれ、同四年新山大権現が修復されていることなどから、霊山早池峰の登山口の一つとして古くから開かれていたことが知られる(「新山大権現修復祝詞」別当文書)。楢山帯刀佐に宛てた慶長五年(一六〇〇)九月二三日の南部利直知行宛行状(盛岡南部文書)に「鹿妻村」とみえ、以来当村は楢山氏の知行地となる。

正保国絵図には馬門村とみえ、高一一石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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