閉籠(読み)へいろう

精選版 日本国語大辞典 「閉籠」の意味・読み・例文・類語

へい‐ろう【閉籠】

〘名〙
① 家などにとじこもって外に出ないこと。また、そのことを強制すること。へいろ。〔文明本節用集(室町中)〕
中世僧侶神人などが訴訟するときに示威行為として堂屋境内にたてこもること。閉門
建治三年日記(1277)七月二五日「廃退行徒切塞道路之条者、為訴訟、山門之故実也。全非本堂霊場之閇籠、彼五仏・実相・浄行院等者、一門有訴訟之時、往古集会之場也」

とじ‐こも・る とぢ‥【閉籠】

〘自ラ五(四)〙 戸を閉じて中にこもっている。籠居する。
※宇津保(970‐999頃)吹上下「とぢこもりいはほの中にいりしかど君がにほひは空にみえにき」

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