開成(町)(読み)かいせい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「開成(町)」の意味・わかりやすい解説

開成(町)
かいせい

神奈川県南西部、足柄上郡(あしがらかみぐん)にある町。1955年(昭和30)吉田島、酒田の2村が合併して町制施行。酒匂(さかわ)川右岸の扇頂部にあたり、もともと農業中心地域。酒匂川からの灌漑(かんがい)水利の便がよく、古くから上質の上郡米(かみごおりまい)(酒造原料米)の産地として知られ、近年はイチゴミカンなどの産も目だつ。第二次世界大戦後の日本経済の高度成長期に入って工場誘致が図られ、紙、ゴム、ダイカスト、金属などの加工工業の進出が多くみられた。それに県足柄上合同庁舎、開成水辺スポーツ公園などが相次いで移転集中し、北接の松田町にかわって郡内の行政、産業の中心地化する傾向がみられ、都市化が著しい。1985年3月小田急電鉄開成駅が開設された。面積6.55平方キロメートル、人口1万8329(2020)。

[浅香幸雄]

『『開成町史』全6巻(1994~1999・開成町)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android