間(長さの単位)(読み)けん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「間(長さの単位)」の意味・わかりやすい解説

間(長さの単位)
けん

尺貫法の長さの単位。6尺をいう。約1.818メートル。間は元来単位ではなく、建物柱間を意味していた。したがって一定の長さをとることはなく、設計しだいであった。土地の場合は時の政権方針で伸縮され、豊臣(とよとみ)秀吉はそれまでの6尺5寸間を6尺3寸間に改めて検地を行っている。6尺が1間に定着したのは江戸時代であり、それでも実際に用いる間尺はまちまちであった。1891年(明治24)度量衡法によって正式に6尺と定められた。

[小泉袈裟勝]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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