間宿(読み)あいのしゅく

精選版 日本国語大辞典 「間宿」の意味・読み・例文・類語

あい‐の‐しゅく あひ‥【間宿】

〘名〙
① 江戸時代、宿場と宿場との間にあって、旅人を休息させた村。のちに旅人を宿泊させるようになり、宿場の盛衰に影響することから幕府はしばしば禁令を出した。あい。間村(あいのむら)
浄瑠璃心中宵庚申(1722)上「花のお江戸へ六十里、梅の難波へ六十里、百廿里の相のしゅく、都離れて遠江
時刻、時期、場所などが中途半端なこと。また、その時や場所。東京の下町語。
物事の進行の間にさしはさまれる別の事をしゃれていう。あいのて
末枯(1917)〈久保田万太郎〉「番茶でいい。━合の宿に熱い奴を一杯呉れないか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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