間木(読み)マギ

デジタル大辞泉 「間木」の意味・読み・例文・類語

ま‐ぎ【間木】

《「まき」とも》長押なげしの上などに設けた棚のようなもの。
数珠ずずも―に打ち上げなど、らうがはしきに」〈かげろふ・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「間木」の意味・読み・例文・類語

ま‐ぎ【間木】

〘名〙
① (「まき」とも) 寝殿造りで、妻戸上の長押(なげし)の上などに設けた棚のようなもの。元旦戴餠歯固めの鏡餠などを飾る。
蜻蛉(974頃)中「数珠(ずず)も、まきにうちあげなど、乱(らう)がはしきに」
馬小屋などの屋根裏につくった小部屋
※嘘(1946)〈太宰治〉「馬小屋の屋根裏の、この辺ではマギと言ってゐますが、〈略〉そこへ隠れてゐたのです」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android