間欠歯車(読み)かんけつはぐるま(英語表記)intermittent gear

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「間欠歯車」の意味・わかりやすい解説

間欠歯車
かんけつはぐるま
intermittent gear

自動機械送り装置などに利用される歯車で,従動軸回転をある期間のみ繰返して静止させる場合に用いる。最も簡単なものは,駆動軸側の歯車 (駆動歯車) の歯を一部だけ設け,従動軸の歯車 (従動歯車) と噛み合っている期間だけ回転を伝達する形式である。しかしこの装置では,起動停止が急激に行われるため,一般にはピン装置を用いて衝動を緩和する。ゼネバ歯車はその代表例である。なお,この種の歯車装置では,従動軸を確実に静止させるために,通常ロック装置を併用する。

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世界大百科事典(旧版)内の間欠歯車の言及

【歯車】より

…しかし歯面間のかみ合いは点で行われ,滑り速度が高く摩耗が激しいので,主として運動伝達か軽荷重動力伝達用として用いられている。(7)特殊歯車 ここでは変則的な相対運動をする歯車の一例として,偏心歯車と非円系の歯車,ゼネバ歯車,間欠歯車について述べる。偏心歯車は,同形,同大のインボリュート歯車2個を,図6‐kに示すようにそれぞれ回転の中心を同じ量だけ偏心させて組み合わせたもので,歯車O1を等速回転運動させた場合でも,他方は周期的な不等速回転運動を行う。…

※「間欠歯車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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