間直し(読み)マンナオシ

デジタル大辞泉 「間直し」の意味・読み・例文・類語

まん‐なおし〔‐なほし〕【間直し】

不運を直して幸運にしようとする行い。縁起直し。げん直し。
不漁が続いたときに行う縁起直しのための行事神社にこもったり盛大な酒宴をしたりする。げん直し。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「間直し」の意味・わかりやすい解説

間直し
まんなおし

不漁続きのとき豊漁を取り戻すことを願って行われる行事。シアワセナオシゲンナオシなどともいい、「マン」とは「ゲン」と同じで幸運の意。普通は1日漁を休んで氏神御籠(おこも)りしたり酒盛りをする程度だが、木造船の場合は船を陸にあげて、船体に付着した船虫や貝、海藻類を除去したり、その防除のために船底を焼く作業を行い、船を海におろしたあと船上や船主の家で酒盛りをする地方もある。

[野口武徳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android