間遠い(読み)マドオイ

デジタル大辞泉 「間遠い」の意味・読み・例文・類語

ま‐どお・い〔‐どほい〕【間遠い】

[形][文]まどほ・し[ク]
時間的・空間的に離れている。「汽笛が―・く聞こえる」
まわりくどい。まわり遠い。
「さういふ―・い詮議せんぎより」〈伎・幼稚子敵討
[派生]まどおさ[名]
[類語]遥か遥遥

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「間遠い」の意味・読み・例文・類語

ま‐どお・い‥どほい【間遠】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]まどほ・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 古くは「まとおい」 )
  2. 距離や時間が遠くへだたっている。
    1. [初出の実例]「昨夜こそは児ろとさ寝しか雲の上ゆ鳴き行く鶴の麻登保久(マトホク)思ほゆ」(出典万葉集(8C後)一四・三五二二)
  3. 織り目や編み目があらい。
  4. 直接的でない。まわりくどい。まだるい。
    1. [初出の実例]「身共はさふいふま遠い詮議より」(出典:歌舞伎・幼稚子敵討(1753)口明)

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