間隙(読み)かんげき

精選版 日本国語大辞典 「間隙」の意味・読み・例文・類語

かん‐げき【間隙】

〘名〙
① 物と物とのあいだ。すきま。ひま。割れ目
暦象新書(1798‐1802)中「小分子間隙粘合猶強く」
人間関係の不和。仲たがい。

まがな‐すきがな【間隙】

〘副〙 (「がな」はもと副助詞。特定しない「間」なり「隙」なりの意から) ひまさえあればいつも。ひっきりなしに。まがなひまがな。
浄瑠璃女殺油地獄(1721)上「そちへは与兵衛めが、間がなすきがな入り浸って居る」

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デジタル大辞泉 「間隙」の意味・読み・例文・類語

かん‐げき【間隙】

物と物との、あいだ。空間的・時間的すきま。「人込み間隙を縫って進む」「ディフェンス間隙を突かれる」
人間関係の隔たり。不和。「二人の間に間隙を生じる」
[類語]あわいはざま合間あいますきまひま

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普及版 字通 「間隙」の読み・字形・画数・意味

【間隙】かんげき

すき。〔漢書、劉向伝〕群小隙を窺ひ見、字をし、巧言醜詆、言飛、民(かまびす)し。

字通「間」の項目を見る

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