関ヶ原(町)(読み)せきがはら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「関ヶ原(町)」の意味・わかりやすい解説

関ヶ原(町)
せきがはら

岐阜県南西端、不破郡(ふわぐん)にある町。1928年(昭和3)町制施行。1954年今須(います)、玉の2村、岩手村の一部と合併。地名は不破関(ふわのせき)にちなむといわれる。壬申(じんしん)の乱や関ヶ原の合戦場として知られる。伊吹(いぶき)、鈴鹿(すずか)の両山地が南北から迫る地峡部に位置し、交通の要地であり、国道21号、365号、名神高速道路(関ヶ原インターチェンジがある)、JR東海道本線、東海道新幹線などが集中しながら通過している。町並みはかつての中山道(なかせんどう)(国道21号)に沿って発達し、不破の関跡(県指定史跡)、関ヶ原古戦場(国指定史跡)があり、揖斐(いび)から養老へ連なる揖斐関ヶ原養老国定公園に含まれる。伊吹山へはドライブウェーが通じている。工業では石材、一般機械、繊維、車両部品などの工場がある。西部の今須地区のスギ、ヒノキの人工林では、枝打ち、下刈りなどの撫育(ぶいく)が行き届いた択伐(たくばつ)林業が発達し、良材を産する。文化・観光施設に関ヶ原ウォーランドやエコミュージアム関ヶ原、関ヶ原町歴史民俗学習館などがある。面積49.28平方キロメートル(境界は一部未定)、人口6610(2020)。

[上島正徳]

『『関ヶ原町史』全5巻(1978~1993・関ヶ原町)』


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