関八州(読み)カンハッシュウ

デジタル大辞泉 「関八州」の意味・読み・例文・類語

かん‐はっしゅう〔クワンハツシウ〕【関八州】

江戸時代、関東8か国の総称相模さがみ武蔵むさし安房あわ上総かずさ下総しもうさ常陸ひたち上野こうずけ下野しもつけの8か国。関東八州

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精選版 日本国語大辞典 「関八州」の意味・読み・例文・類語

かん‐はっしゅうクヮンハッシウ【関八州】

  1. 江戸時代、関東八か国の総称。すなわち、武蔵相模上野下野上総下総安房常陸幕府は、将軍の御膝元という理由などで、その取締りには特に意を注いだ。関内関東筋。関東八箇国。関東八州。
    1. [初出の実例]「関八州(クンはっシウ)の侍大将共を、〈略〉悉(ことごとく)謙信旗本に引付申候」(出典甲陽軍鑑(17C初)品三二)

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世界大百科事典(旧版)内の関八州の言及

【関東地方】より

…東京都をはじめ,隣接する神奈川,埼玉,千葉および北部を占める群馬,栃木,茨城の6県より構成される。明治以前,関八州(相模,武蔵,安房,上総,下総,常陸,上野,下野)といわれた地域とほぼ一致する。古くは三関(鈴鹿,不破,愛発(あらち))以西の関西に対して関東の呼称が使われ,その後足柄,碓氷の坂(峠)以東を指して坂東とも呼ばれた。…

※「関八州」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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