関孫六(読み)セキノマゴロク

デジタル大辞泉 「関孫六」の意味・読み・例文・類語

せき‐の‐まごろく【関孫六】

室町後期、美濃刀工。名は兼元。初代兼元に次ぐ2代目で、孫六は俗称。関に住んだ3代目と混同され、江戸時代に関の孫六と称されるようになったといわれる。刃文三本杉特色。生没年未詳。

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精選版 日本国語大辞典 「関孫六」の意味・読み・例文・類語

せき‐の‐まごろく【関孫六】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 美濃国(岐阜県)の刀工孫六兼元、また、その後継者の鍛えた刀剣。室町後期から江戸時代まで数代にわたり、はじめ美濃国赤坂、のち同国関で作刀された。三本杉と呼ばれる刃文に特色があり、業物(わざもの)として有名。
    1. [初出の実例]「胸をおさへさすってもこらへられぬ堪忍ならぬ。心もせきにせきの孫六一尺七寸ぬきはなし」(出典:浄瑠璃・心中天の網島(1720)上)
  2. [ 2 ] 加賀前田家伝来の小堀遠州作の茶杓の名。節上の三本の波状紋を、[ 一 ]の関孫六の「三本杉」に見立てたもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「関孫六」の意味・わかりやすい解説

関孫六
せきのまごろく

孫六兼元

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デジタル大辞泉プラス 「関孫六」の解説

関孫六

貝印包丁ブランド名称は刀工兼元の2代目、孫六兼元の名にちなむ。

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