関根安中(読み)せきね あんちゅう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「関根安中」の解説

関根安中 せきね-あんちゅう

1877-1940 大正-昭和時代前期の民謡歌手。
明治10年5月3日生まれ。青年時代に失明し,郷里茨城県磯浜町(大洗町)であんまとなる。横綱常陸山(ひたちやま)にひいきにされ,巡業先に同行して「磯節」をうたい評判となる。大正初年レコードにふきこんだ「磯節」は,独特の節回しから安中節ともいわれる。昭和15年6月14日死去。64歳。本名は丑太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の関根安中の言及

【磯節】より

…通称を芸多万(げたまん)といった芸妓置屋の主人矢吹万助の功績によるもので,三味線の手も彼の苦心によるという。作詞には当地の渡辺竹楽坊,水戸の河合積善ら俳人が意を尽くし,盲目の美声家で知られた関根安中(あんちゆう)が歌って世に広まる端緒を開いた。【須藤 豊彦】。…

※「関根安中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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