関税特権(読み)かんぜいとっけん

世界大百科事典(旧版)内の関税特権の言及

【通行税】より

…そのほか,領内を通行する旅行者とその所持品を略奪から守るための護衛料Geleitgelder,旅行中馬車が故障したり転覆したりした場合,土地に触れたものはすべて領主に帰属するという接地物占取権Grundruhrrecht,指定された道路以外の通行を禁止する道路強制Strassenzwangもこれに関連した制度である。これらの通行税を設け,これを徴収する権限が関税特権Zollregalで,これは皇帝や国王の権力が弱体化するにつれて諸侯や都市の手に移り,領邦高権Landeshoheitや都市の特権となった。その結果,諸侯の領地や都市ごとにおびただしい数の税関が設けられ,この通行税(内部関税)の障壁が商品の値段をつり上げ,劣悪で危険な道路と並んで商業を妨げていた。…

※「関税特権」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android