閼伽桶(読み)あかおけ

精選版 日本国語大辞典 「閼伽桶」の意味・読み・例文・類語

あか‐おけ‥をけ【閼伽桶】

  1. 閼伽桶〈奈良県西大寺蔵〉
    閼伽桶〈奈良県西大寺蔵〉
  2. 〘 名詞 〙 仏に供える閼伽水をくみ入れて持ち運ぶための手桶。普通銅製で、径、高さとも一〇センチメートルぐらいの円筒形で弦(つる)をつける。
    1. [初出の実例]「小像正観音、専光房弟子僧、奉閼伽桶之中、捧持之」(出典吾妻鏡‐治承四年(1180)一二月二五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の閼伽桶の言及

【閼伽】より

…宮中真言院の後七日護摩の閼伽水は神泉苑の池水を汲み,香水ともいわれ,大元帥法(だいげんのほう)の閼伽水は秋篠寺の井戸水を用いた。閼伽水を入れる用器は銅製・木製のものがあり,ともに閼伽桶と呼ばれる。【堀池 春峰】 修験道においては水すなわち閼伽をとりわけ重要視する。…

※「閼伽桶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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