阪本越郎(読み)さかもとえつろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「阪本越郎」の意味・わかりやすい解説

阪本越郎
さかもとえつろう
(1906―1969)

詩人。福井市に生まれる。当時父は福井県知事。東京帝国大学心理学科卒業。学生時代から『日本詩人』『椎(しい)の木』『詩と詩人』などに詩や評論を発表し、モダニズムの詩人として活躍した。『雲の衣裳(いしょう)』(1931)以下9冊の詩集、評論『北村透谷』(1940)や詩論、評論集、ドイツ詩人の訳詩集などがある。文部省関係の仕事をし、お茶の水女子大学教授も務めた。

[角田敏郎]

『『定本阪本越郎全詩集』(1971・弥生書房)』『川口敏男著「阪本越郎」(『現代詩鑑賞講座10』所収・1969・角川書店)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「阪本越郎」の解説

阪本越郎 さかもと-えつろう

1906-1969 大正-昭和時代の詩人。
明治39年1月21日生まれ。永井荷風従弟(いとこ)。高見順異母兄。「椎(しい)の木」,のち「詩と詩論」同人。昭和6年第1詩集「雲の衣裳(いしょう)」を発表。以後,「貝殻の墓」などの詩集を刊行し,小説,評論などもかいた。30年お茶の水女子大教授。昭和44年6月10日死去。63歳。福井県出身。東京帝大卒。

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