阿史那氏(読み)あしなし

改訂新版 世界大百科事典 「阿史那氏」の意味・わかりやすい解説

阿史那氏 (あしなし)

突厥(とつくつ)の支配氏族の名。狼を始祖とする伝説をもつ。元来アルタイ山脈の南西にいて柔然に従属していたが,豊富な鉱産資源を背景にした鍛鉄技術を生かして勢力を拡大した。552年に柔然を討滅して北アジアに覇を唱えた初代突厥可汗の土門(ブミン可汗,イルリク(伊利)可汗)以来,630-682年(貞観4-永淳1)の唐の羈縻きび)支配時代を除き,阿史那氏系の男子が,阿史徳氏と通婚して突厥可汗位を独占した。ただし西突厥テュルギシュ(突騎施)の手中に入ったこともある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の阿史那氏の言及

【カーシャ】より

…ロシアで最も古くから知られた料理のひとつ。日本の粥あるいは雑炊にちかい。ふつうは,ソバをはじめ,大麦,小麦,ライ麦,米などの穀粒を,沸騰した牛乳あるいは水の中に投入し,塩,砂糖,コショウ,バターなどで味をつける。このさい各種の野菜,果物,キノコ,肉などを混入することもある。ライ麦からつくる黒パンやビート入りのボルシチ・スープなどと並んで,現在でもロシアで最も普及している家庭料理である。古くはハレの日の宴会に欠かせぬ料理であり,食事そのものを意味することすらあった。…

※「阿史那氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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