阿東町(読み)あとうちよう

日本歴史地名大系 「阿東町」の解説

阿東町
あとうちよう

面積:二九四・一五平方キロ

長門国の最東端、阿武郡の東南部を占め、大部分が山地で、集落は阿武川とその支流域に点在する。長門の高山十種とくさ(九八九・二メートル)と、それに連なる峰によって東の島根県と境し、南も野道のどう(九二四・二メートル)下深しもふか(七八三・一メートル)津々良つづらヶ岳(七三二・八メートル)物見ものみヶ岳(七四五・六メートル)竜門りゆうもん(六八八・四メートル)などで佐波さば徳地とくじ町と山口市に境する。北は須佐すさ町・むつみそん、西は福栄村ふくえそん川上村かわかみそん旭村あさひそん

高冷地であまり耕地もないが、吉敷よしき小郡おごおり町や山口市方面から、島根県鹿足かのあし津和野つわの町や益田ますだ市方面に赴く交通の要地として、早くより川筋の街道が開けた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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