阿波(岡山県)(読み)あば

日本大百科全書(ニッポニカ) 「阿波(岡山県)」の意味・わかりやすい解説

阿波(岡山県)
あば

岡山県北東部、苫田郡(とまたぐん)にあった旧村名(阿波村(そん))。現在は津山市の北東部を占める地域。旧阿波村は、1889年(明治22)の市町村制実施以来、合併などが行われなかったが、2005年(平成17)津山市に編入となった。鳥取県との県境にある。中国山地に位置し、吉井川支流の加茂川の上流部で、谷底には水田、山地には植林がみられる。かつて製鉄のための鉄穴(かんな)流し(砂鉄採取)によって山を削ったため、丘陵部まで水田化された部分がある。黒岩高原や大ヶ山(だいがせん)は氷ノ山後山那岐山(ひょうのせんうしろやまなぎさん)国定公園の一部で登山、キャンプ、スキーに訪れる人が多い。阿波川では渓流釣りが盛ん。11月に行われる八幡神社の花祭りは県指定重要民俗文化財。

[由比浜省吾]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android