阿波様(読み)アンバサマ

デジタル大辞泉 「阿波様」の意味・読み・例文・類語

あんば‐さま【×阿波様】

千葉県から東北地方にかけての太平洋岸の漁村で信仰されている神。漁を休んで漁具を浜に集めてこの神を祭り豊漁を祈る。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「阿波様」の意味・読み・例文・類語

あんば‐さま【阿波様】

〘名〙 千葉県から岩手県にかけての沿海地方で信仰される漁業神。茨城県旧阿波村の大杉大明神をまつるもののようにいうものが多く、船霊様(ふなだまさま)の親神だという伝承もある。不漁続きの時、または若者たち休日を請求する時、舟の漁具を取り外して浜に積み上げ、この神をまつる。あんば大杉。あんば。

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