イギリスの作家トマス・ディ・クウィンシーの自伝小説。1822年刊。ウェールズにおける少年時代の放浪とロンドンでの窮乏生活、その間にアヘンを覚えたいきさつとそれにまつわる恐るべき体験とが、告白体の美しい文章で写実的に語られている。やがて主人公は死の恐怖から一大決心のすえ、ついにこの「呪(のろ)うべき鎖」から解放される。この点に作者は「有益にして教訓的」な意図をこめたといわれるが、教訓的であるとか刺激的事実の告白であるという以前に、これは当代散文の典型的傑作の一つであり、われわれにとっての興味ももっぱらその点にある。1856年に改訂増補版が出た。
[前川祐一]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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