阿知賀村(読み)あちがむら

日本歴史地名大系 「阿知賀村」の解説

阿知賀村
あちがむら

[現在地名]下市町大字阿知賀

下市村の東北部に位置する。建武元年(一三三四)二月の坊領証文紛失状(吉水神社文書)に「吉野郡阿智我郷内屋敷壱ケ所」とあり、三箇院家抄(内閣文庫蔵大乗院文書)に大乗院領「阿智我庄」がみえる。永禄五年(一五六二)の田地売券(才谷の楠山家文書)に「阿智我庄之野原」、享禄三年(一五三〇)一二月の渓雲庵領地子覚(同文書)に「アチカノミヤノムカヰ アチカマス コメ一石」と記す。

慶長郷帳では「阿知賀村」と記され村高一〇九〇・〇四石、幕府領(代官大久保長安)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android