阿翁村(読み)あおうむら

日本歴史地名大系 「阿翁村」の解説

阿翁村
あおうむら

[現在地名]鷹島町阿翁免あおうめん阿翁浦免あおううらめん

鷹島村の北部に位置し、北部に宮地みやち岳、西手に阿翁浦がある。阿翁浦の地獄谷じごくだに西浦にしうら首崎くびざきなどはモンゴル襲来の激戦地の一つで、元寇記念之碑(大正四年建立)が建つ。また弘安の役の戦闘指揮所の跡と伝える阿翁の竜面庵には木像釈迦如来坐像(モンゴル軍の守護仏という)が安置され、散在していた五輪塔・宝篋印塔・板碑型石塔が集められているほか、少弐景資のもとで参陣して当地で戦死したという石田五郎為治・西牟田弥五郎永家(北肥戦誌)の墓もみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android