陔余叢考(読み)がいよそうこう(英語表記)Gai-yu cong-kao; Kai-yü ts`ung-ka`o

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「陔余叢考」の意味・わかりやすい解説

陔余叢考
がいよそうこう
Gai-yu cong-kao; Kai-yü ts`ung-ka`o

中国,代に成立した学術書。43巻。著者乾隆帝時代の著名な詩人史学者の趙翼。「陔余」とは親に仕える余暇の意味で,官を辞し郷里に帰って以後二十二史箚記』を書くかたわらに書きためた読書ノートをまとめたのが本書である。史学を中心に経学,文学に関する多くの事項をはじめ,広範な雑事該博な知識によって解説している。原稿が完成してから十余年後の乾隆55(1790)年に,刊行のための自序が書かれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android