院の伝奏(読み)いんのてんそう

精選版 日本国語大辞典 「院の伝奏」の意味・読み・例文・類語

いん【院】 の 伝奏(てんそう)

  1. 院司一つ。院に近侍し、武家請願などをとりついで奏聞する役。鎌倉時代に設置され、以後多様に変化するが、江戸時代には通例二人で、大、中納言がこれに任ぜられた。
    1. [初出の実例]「故太政入道の、法皇を鳥羽殿に籠め奉りし後、院の伝奏おかれし時は、八条中納言長方と此の大納言と二人をぞ別当には成されける」(出典:源平盛衰記(14C前)四六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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