除く(読み)ノゾク

デジタル大辞泉 「除く」の意味・読み・例文・類語

のぞ・く【除く】

[動カ五(四)]
取ってなくする。取りのける。除去する。「障害を―・く」「不良品を―・く」「花壇雑草を―・く」
その範囲に加えないようにする。除外する。「未経験者は―・く」「母を―・いてみんな賛成した」
邪魔者などを殺す。「奸臣かんしんを―・く」
[可能]のぞける
[用法]のぞく・のける――「障害物を除く(のける)」のように、じゃまな物を取りのける意では相通じて用いられる。◇「除く」はその場からなくすという意に重点がある。「不安を除く」「障害を除く」など、抽象的な事柄については「のける」は使わない。◇「のける」はその場所から他の位置に移すこと。「ちょっと、そこにある椅子いすをのけてください」を「除いて」とは言わない。◇類似の語に「どける」がある。「どける」は「のける」とほぼ同じだが、「のける」のほうが古くからの言い方で、話し言葉としては「どける」が一般化している。ただし「ずばりと言ってのける」「見事にやってのける」のような補助動詞としては「どける」は使わない。
[類語](1のけるどける払う排する取り除く取り除ける取り去る切り取る切り抜く/(2引く割り引く差し引く差っ引く値引く控除マイナス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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