陰性症状(読み)いんせいしょうじょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「陰性症状」の意味・わかりやすい解説

陰性症状
いんせいしょうじょう

統合失調症症状の一つ。自分からなにかをしようとしなくなる発動性の低下、および意欲や注意力の低下、情動が平板となり反応性に乏しくなる情動鈍麻などを伴い、周囲の状況にそぐわない反応、目の動きや身振りによる表現の減少あるいはやる気のなさ(無為)、さらには思考の低下、会話量や内容の貧困化などもみられる。こうした症状の特徴から、かつては欠陥症状とよばれた。脳内における中脳皮質系の活動低下に関連しておこると考えられている。この対極にあるのが陽性症状である。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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