陰陽説(読み)いんようせつ

精選版 日本国語大辞典 「陰陽説」の意味・読み・例文・類語

いんよう‐せつ インヤウ‥【陰陽説】

〘名〙 陰陽二気が互いに消長し調和することによって自然界秩序が保たれているように、政治道徳、日常生活など人間のあらゆる営みは全て陰陽の変化に順応することによってうまくゆくとする考え。世の乱れは帝王の政治が陰陽の理に背くことから生じ、病気は体内の陰陽の気が平衡を失うことから起こるとする。道徳の根元を天におき、天と人の一体を説く中国思想で、長くその形而上的根拠となり、また、五行説とも結びついて流行した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android