陳言(読み)チンゲン

デジタル大辞泉 「陳言」の意味・読み・例文・類語

ちん‐げん【陳言】

[名](スル)
《「陳」は古い意》古くさい言葉。陳腐な言葉。
「因循姑息こそくの―と為し」〈鉄腸雪中梅
《「陳」は述べる意》言葉を述べること。
兵隊本国へ帰送すること、なりがたきを―す」〈公議所日誌

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精選版 日本国語大辞典 「陳言」の意味・読み・例文・類語

ちん‐げん【陳言】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) ( 「陳」は述べるの意 ) ことばを述べること。
    1. [初出の実例]「Sancto ノ gochinguen(ゴチンゲン) ヲ ツクヅク ト キキ イタリシガ」(出典:サントスの御作業の内抜書(1591)二)
    2. [その他の文献]〔礼記‐儒行〕
  3. ( 「陳」は古いの意 ) ふるくさいことば。陳腐なことば。陳套(ちんとう)言語陳説
    1. [初出の実例]「さらばとて陳言(チンケン)を省くなどの事は韓退之の如き大手筆にもあらで」(出典:授業編(1783)六)
    2. [その他の文献]〔韓愈‐答李翊書〕

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普及版 字通 「陳言」の読み・字形・画数・意味

【陳言】ちんげん

陳述。また、陳腐の言。唐・韓〔李翊に答ふる書〕其の心に取り、手に(そそ)ぐに當り、惟だ陳言を之れ務めて去るは、戛戛(かつかつ)乎として其れい哉(かな)。

字通「陳」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の陳言の言及

【三因方】より

…正しくは《三因極一病源論粋》という。中国,宋の陳言(字は無択)撰の臨床医学書である。撰者の伝は明らかでないが,この書の自序は1174年(淳熙1)に書かれている。…

※「陳言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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