陶晴賢の妻(読み)すえ・はるかたのつま

朝日日本歴史人物事典 「陶晴賢の妻」の解説

陶晴賢の妻

没年:弘治1(1555)
生年:生年不詳
戦国時代武家の女性。名は大方。周防国(山口県)の武将であった夫晴賢は,弘治1(1555)年に毛利元就厳島戦い,敗走後自殺した。厳島に渡ろうとする夫をいさめたが,聞き入れられず,代々の家士五十余人と神水をすすって死を誓っていた妻は,その報を聞いて自ら戦に臨もうとするが押しとどめられ,居城に帰る途中,輿の中で自殺したという。

(真下道子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android