陽性(読み)ヨウセイ

デジタル大辞泉 「陽性」の意味・読み・例文・類語

よう‐せい〔ヤウ‐〕【陽性】

[名・形動]
積極的で、陽気なこと。内にこもらないで、開放的な感じであること。また、そのさま。「陽性な(の)気質」⇔陰性
医学検査などで、ある刺激に対して反応がはっきり現れること。陽性反応のこと。⇔陰性

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精選版 日本国語大辞典 「陽性」の意味・読み・例文・類語

よう‐せいヤウ‥【陽性】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 事物の本質、現象を陰陽に分けた時に、陽に属するもの。また、その特性、働き。天候上では、万物の生き生きとする陽春の気をいう。⇔陰性
    1. [初出の実例]「夫雪と云は、日輪の陽性に随て、中部の風中迄上騰する湿気、其体重濁なるが故に、上部の風大に至ること不能して、中部の風中に留滞する」(出典:乾坤弁説(1656)亨)
    2. [その他の文献]〔申鑒‐雑言・下〕
  3. ( 形動 ) 性質が明るいこと。陽気で活発な性質。また、うちにこもらないで開放的なさま。⇔陰性
    1. [初出の実例]「あれはふざけ廻るのを天職の様に心得て居る。全く陽性の気狂に相違ない」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉九)
  4. 化学で、原子陽イオンになりやすいこと。また、原子が他の原子と結合する際、電子を引きつける傾向が弱いこと。⇔陰性。〔稿本化学語彙(1900)〕
  5. ようせいはんのう(陽性反応)」の略。〔現代語大辞典(1932)〕

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