陽朔(読み)ようさく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「陽朔」の意味・わかりやすい解説

陽朔
ようさく / ヤンシュオ

中国南部、広西チワン族自治区北東部の県。風光の美で知られる桂林(けいりん)市に属し、江(りこう)下りの遊覧船の下船地である。人口32万5800(2015)。漢代に始安県と名づけられ、隋(ずい)代に付近の海陽山にちなんで陽朔と改められたという。町は江北岸に沿って開け、下船所付近には商店食堂などが並び、観光シーズンには内外の観光客でにぎわう。観光業は県の中心産業で、2015年の観光客数は約1300万人、観光収入は100億元(約1922億円)に達した。なお下船した客がここから桂林市内へ戻るには、バスを利用することになる。

[青木千枝子・河野通博・編集部 2017年8月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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