随徳寺(読み)ズイトクジ

デジタル大辞泉 「随徳寺」の意味・読み・例文・類語

ずいとく‐じ【随徳寺】

《ずいと跡をくらます意を、しゃれて寺の名らしく言ったもの》あとのことをかまわずに逃げ出すこと。「随徳寺をきめる」
あいつを船におきざりとして、是なりに―はどうだ」〈滑・続膝栗毛・初〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「随徳寺」の意味・読み・例文・類語

ずいとく‐じ【随徳寺】

〘名〙 (「ずいと何々する」の「ずいと」をしゃれて寺の名のようにいった語) あとのことなどかまわずに逃げだすこと。跡をくらますこと。
黄表紙・通風伊勢物語(1782)「金子百両ぬすみ出し首に懸け、随徳寺(ズヰトクジ)と出掛ける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android