デジタル大辞泉 「隔膜」の意味・読み・例文・類語 かく‐まく【隔膜】 1 動植物の細胞や組織を区切っている膜。娘細胞間に生じる細胞膜、哺乳類の横隔膜など。2 電気分解や透析に用いる、流体の境界を隔てる多孔質の膜。特定の分子を選択的に透過させる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「隔膜」の意味・読み・例文・類語 かく‐まく【隔膜・膈膜】 〘 名詞 〙 生物体の器官や組織などを区切っている膜状物の総称。体節間膜、腸間膜、横隔膜などがある。隔壁。[初出の実例]「心の下尖は、即ち左室の下底にして、勾(まが)って左方に向ひ、膈膜に圧(おさ)れ」(出典:形影夜話(1810)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「隔膜」の意味・わかりやすい解説 隔膜かくまくdiaphragm 薄い膜を通して流体が浸透を起す場合に,この膜を隔膜と呼ぶ。隔壁と呼ぶこともある。溶媒は通すが溶質は通さない性質をもった隔膜を半透膜という。動物のボウコウ膜,コロジオン膜,セロファンなども多少この性質をもっている。フェロシアン化銅の膜はこの性質が強く,したがって浸透圧の測定に用いられる。化学工業では隔膜のこの性質を応用して,たとえば食塩水を電解して水酸化ナトリウムと塩素を製造するのに用いられる。これを隔膜法という。 (→浸透圧 ) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の隔膜の言及 【イソギンチャク(磯巾着)】より …口から円筒状の食道に続き,その奥は広い大きな室の胃腔になっている。この胃腔には外側から内に向かってのびている薄い膜でできている隔膜が放射状にでている。隔膜は成長に伴って数を増すが,ほぼ6の倍数で増える。… ※「隔膜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by