隠目付(読み)かくしめつけ

精選版 日本国語大辞典 「隠目付」の意味・読み・例文・類語

かくし‐めつけ【隠目付】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸幕府職名常置の職ではなく、大名または諸藩動静などを内偵する必要が生じた場合、臨時小人目付(こびとめつけ)の中から任命された。隠密(おんみつ)。隠し役人
    1. [初出の実例]「其隠(カク)目付(メツケ)横目誓紙は何事ぞとたづねきけば、法外なる事なり」(出典:仮名草子・身の鏡(1659)中)
  3. ( 比喩的に ) ひそかに見張る役。
    1. [初出の実例]「正盛公の仰せを受け、隠(カク)し目付(メツケ)の雲早を、あぐちもきれぬ分際で、なんで縄を打ったのだ」(出典:歌舞伎・四天王産湯玉川(1818)三立)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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