隣る(読み)トナル

デジタル大辞泉 「隣る」の意味・読み・例文・類語

とな・る【隣る】

[動ラ五(四)]
家や土地が並び続く。
葦原に―・った石ころの多い空き地」〈芥川おぎん
区域境界が接する。
「此地ようろっぱに―・りたるふるきくになれども」〈魯文西洋道中膝栗毛

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精選版 日本国語大辞典 「隣る」の意味・読み・例文・類語

とな・る【隣】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 互いに並ぶ。並び続く。
    1. [初出の実例]「太白・木星・火星となり、西の方によひよひすでに犯分に三合のよりあひたりけるに」(出典:愚管抄(1220)六)
  3. 家が並び続く。家が隣接する。
    1. [初出の実例]「医者ととなってじゃうふだんおこされる」(出典:雑俳・柳多留‐一八(1783))
  4. 境界が接する。土地続きになる。
    1. [初出の実例]「居人豊楽(ゆたか)にして邑里相ひ隣(トナレ)り」(出典:大唐西域記長寛元年点(1163)七)

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