隣保(読み)リンポ

デジタル大辞泉 「隣保」の意味・読み・例文・類語

りん‐ぽ【隣保】

となり近所の家々や人々。また、となり近所どうしで助け合うこと。

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精選版 日本国語大辞典 「隣保」の意味・読み・例文・類語

りん‐ぽ【隣保】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 中国、唐の制で、近隣の四家を「隣」とし、その家を加えた五家を「保」と称したところから ) 令制での末端行政組織。近隣の五戸を集めて最小の行政単位とし、相互監察、相互扶助を義務づけた。五保。隣伍
    1. [初出の実例]「遂懼法而忘返、隣保知而相縦」(出典:続日本紀‐宝亀一一年(780)一〇月丙辰)
  3. となり近所の家々や人々。また、となり近所どうしで助け合うこと。
    1. [初出の実例]「隣保団結の旧慣を存重して」(出典:市制町村制発布の上諭‐明治二一年(1888)四月一七日)

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普及版 字通 「隣保」の読み・字形・画数・意味

【隣保】りんぽ

近隣の家。また、その人々。〔五代史、漢臣、吉伝〕是の時、天下に盜多し。吉自ら詔書をし、州縣に下す。そ盜の居るの本家保、皆族誅す。

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