雀形(読み)スズメガタ

デジタル大辞泉 「雀形」の意味・読み・例文・類語

すずめ‐がた【×雀形】

雀が翼を広げた形を丸く描いて図案化したもの。ふすま屏風びょうぶなどに用いる。
裏絵1が多く用いられたところから》屏風異称
「―たたいて雪の注進し」〈柳多留・初〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雀形」の意味・読み・例文・類語

すずめ‐がた【雀形】

〘名〙
① 雀が翼を広げた形を図案化した模様。すずめ。
狂歌吾吟我集(1649)八「名にたてる屏風の浦のむら千鳥とぶを絵やうに見る雀形(ススメカタ)
② 屏風(びょうぶ)の異称。屏風の裏絵に雀形の模様が多く描かれたところからいう。
※雑俳・柳多留‐一(1765)「雀形たたいて雪のちうしんし」
③ 丸まげの一種の名。
風俗画報‐一五二号(1897)服飾門「丸髷の形は数種ありて、すずめ形(ガタ)。歌舞伎形」

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