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大辞林 第三版の解説

かり【雁】
 
〔鳴き声からという〕 ガンの異名。 [季] 秋。 《 一行の-や端山に月を印す /蕪村 》
ガンの鳴き声。 「声にたてつつ-とのみ鳴く/後撰 秋下」


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世界大百科事典 第2版の解説

がん【雁】 

森鷗外長編小説。1911年(明治44)から13年にかけて《スバル》に断続連載,15年に補筆して刊行。無縁坂に囲われた高利貸の妾お玉東大生の岡田と知りあってほのかな慕情をいだき,夢のような未来を空想する。しかし,今日こそは岡田を呼びとめてと思いつめた日,ふとした偶然から彼女の思いは通ぜず,岡田はドイツ留学のため日本を去ってゆく。岡田の友人,〈僕〉の回想形式で書かれ,鷗外自身青春思い出が生きる本郷界隈舞台に,薄幸な美しい女の自我のめざめと挫折内的ドラマを,均整のとれた文体による心理解析とともに描き,ロマンティック詩情をただよわせている。


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デジタル大辞泉プラスの解説


 
1953年公開日本映画監督豊田四郎原作:森鴎外、脚色:成澤昌茂、撮影三浦光雄美術伊藤熹朔木村威夫出演高峰秀子田中栄三、小田切みき、浜路真千子、東野英治郎浦辺粂子芥川比呂志ほか。第4回ブルーリボン賞撮影賞、第8回毎日映画コンクール美術賞受賞
最終更新日:2013/01/18


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デジタル大辞泉の解説

がん 【×雁/×鴈】
 
カモ目カモ科の鳥のうち、ハクチョウ類を除いた大形のものの総称雌雄同色で、羽色は一般に地味褐色。草食性。多く北半球北部繁殖し、日本にはマガンヒシクイなどが冬鳥として渡来、湖・沼・湿地水田などでみられる。V字形や横1列の編隊を組んで飛ぶ。かり。かたいとどり。《 秋》

がん 【×雁】
 
人名用漢字] [音]ガン(漢) [訓]かり
鳥の名。ガン。「雁行帰雁孤雁落雁旅雁
手紙。便り。「雁書・雁信」
◆「鴈」は異体字。
難読雁擬(がんもど)

かり 【×雁/×鴈】
 
[名]《鳴き声から》ガンの別名。《 秋》「久しくて次なる―の鳴き渡る/汀女」
[副]ガンの鳴き声を表す語。「声に立てつつ―とのみ鳴く」〈後撰・秋下〉

がん 【雁】
 
森鴎外小説。明治44年~大正2年(1911~1913)発表高利貸しの妾(めかけ)お玉と、大学生岡田との結ばれぬ淡い恋を描く。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


がん

森鴎外の長編小説。 1911~13年発表。貧窮の家に無自覚成長したお玉は,高利貸末造の囲い者になる。湯島の無縁坂に面した小さな妾宅に住み,散歩道すがら顔を合せる医科大学生岡田に,ほのかな恋心を覚えたが,その思いを打明けるおりもないままに,岡田はドイツ留学に旅立っていく。

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百科事典マイペディアの解説

雁 【がん】

森鴎外の小説。1911年―1913年《スバル》に連載,1915年刊。貧しく育った高利貸の妾(めかけ)お玉がふとしたことから大学生岡田にはかない慕情をいだくが,岡田をよびとめることはついに果たせず,岡田はドイツに留学していく。
※本文は出典元の用語解説の一部を掲載しています。


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世界大百科事典内のの言及

【豊田四郎】より
… 以後,林芙美子原作《泣虫小僧》(1938),阿部知二原作《冬の宿》(1938),伊藤永之介原作《鶯》(1938)など一連の〈文芸映画〉のなかで,暗い時代の日本の庶民像を描き出していった。愛国婦人会を創設した明治の女傑の半生を描いた伝記映画《奥村五百子》(1940),ハンセン病療養所で献身する若い女医の実話をリリカルなヒューマニズムで描いた《小島の春》(1940)などをへて,戦後も丹羽文雄原作《女の四季》(1950),森鷗外原作《》(1953),有島武郎原作《或る女》(1954),室生犀星原作《麦笛》(1955),織田作之助原作《夫婦善哉》(1955),谷崎潤一郎原作《猫と庄造と二人のをんな》(1956),川端康成原作《雪国》(1957),志賀直哉原作《暗夜行路》(1959),永井荷風原作《濹東綺譚》(1960)と〈文芸映画〉の系列がある。 女を多く描き,フェミニストともいわれたが,そのフェミニズムは,女の美しさよりも無知や貪欲さを凝視する目のきびしさと執念に特色があるといわれる。…
※「」について言及している用語解説の一部を掲載しています。


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雁に近い言葉→雁・鴈|雁が音|『雁』|丸・元・含・岩・岸・巌・玩・癌・眼・翫・贋・雁・頑・顔・願|ガン(雁)

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