雄羊歯(読み)オシダ

デジタル大辞泉 「雄羊歯」の意味・読み・例文・類語

お‐しだ〔を‐〕【雄羊歯】

オシダ科多年生シダ深山樹林自生。太い根茎から多数の葉が輪状に出て、葉は長さ1~1.5メートルあり、羽状複葉。根茎から葉柄にかけて鱗片りんぺんや毛がある。根茎を綿馬めんまといい、駆虫剤にする。オシダ科はシダ類中で最大の科で、オニヤブソテツジュウモンジシダベニシダなど約2100種が含まれる。

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精選版 日本国語大辞典 「雄羊歯」の意味・読み・例文・類語

お‐しだを‥【雄羊歯】

  1. 〘 名詞 〙 シダ類ウラボシ科の多年草。北海道、本州四国の主として温帯林の樹林下に生える。太く短い根茎から高さ一~一・四メートルになる葉を輪状に束生する。葉は長さ一〇~二〇センチメートルで、褐色鱗片を付けた柄があり、葉身は深い切れ込みのある二〇対ぐらいの狭長楕円形の羽片に分かれる。子嚢(しのう)群は腎臓形で、各裂片の中間部に二列に並ぶ。根茎を綿馬根といい、駆虫剤になる。漢名、綿馬。〔日本植物名彙(1884)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「雄羊歯」の解説

雄羊歯 (オシダ)

学名Dryopteris crassirhizoma
植物。オシダ科の夏緑性多年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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